ごあいさつ (2020年4月4日)

こんにちは重永です!
[ 行動指針 ]
一、創意工夫を継続すること
一、知識を固定化(見える形)すること
一、自分自身の正義感に基づく行動をすること

今般の新型ウイルス感染は大きな社会問題を引き起こしています。この問題が早期に収束することを誰もが願っていることと思います。
今後本状況下にあって、これまでの社会的・経済的常識観は大きく変化することが予想されます。弊社経営とも密接に関係するものと、事の状況を注視しています。

さて、弊社は起業後20年となりました。20年間、販売、購買、在庫などの基幹業務パッケージを磨いてきました。その結果現在はパッケージ販売というより、お客さまの業務+「オンネット統合業務」の日常運用サービスが事業の中心となっています。世の中で言う「サブスクリプション」ビジネスです。
これが弊社の中心事業です。この取り組みをどう考えているのかを述べます。

「オンネット統合業務」の完成度

オンネット統合業務」の守備範囲は、販売、購買、在庫を中心とした基幹業務です。生産は、個別適用で対応、会計は他社システムへの仕訳接続となっています。

蓄積したプログラム本数は1,500本前後、DBの項目数は2500項目を超えていると思います。これらを20年間、作成、更新してきました。
よく「あまたある、他社システムに比べ、どこが優位か」と聞かれます。この問いには「まさか、大手のシステムにはかなわないでしょ」が込められています。

実は私たちもその答えをなるべく客観的に探しています。
プログラム、DBは、会社ごとに異なります。ですから何を以て優劣を定めることは出来ないのです。

弊社が出来ることは、日々のシステム運用を通じ挙がってくる問題点、課題を逃げずに対応することなのです。これを20年間繰り返していたら少し成果が見えてきました。再利用性が高まった、苦情・課題発生が減ってきたなどです。

何より、東証1部のメーカ採用、東証1部のスポーツジム等に採用され、採用企業の業務に貢献出来ていることが「どの程度のシステムなの?」の答えになると思っています。更に本年は、医療機器販売、自然科学の研究所のシステム導入作業にも着手しています。社員も少し自信が出てきました。自信を得るのに15年から20年を要したことになります。

各社個別対応への取り組み

オンネット統合業務」の規模観は先に述べました。これらはDBテーブル部品、画面プログラム部品、バッチプログラム部品で蓄積されています。バランスシートに隠れた弊社の知的資産です。

各社の業務に対してこの部品を(1)組み合わせて、(2)コピーして変更して再利用して個別適用しています。気がついたらこの仕組みが他社パッケジと対比した場合の強みとなっていました。

各社の販売、購買、在庫業務は7-8割程度どこも一緒と実感しています。但し3-2割は個別の業務背景があります。未経験コンサルタント(構築した事が無いので、カタログ、一般論、先入観で語る)は、業務システムは「どこも一緒、これからはデジタル経営だ!」とか述べていると思います。弊社は「そんな事は百も承知」「残りの個別適用部分をどうするかが重要」と考えているのです。

「パッケージに業務を合わす」。そんなこと出来るの?と私は懐疑的に思ってます。「基幹業務システムは各社異なる」が、弊社経営の根幹にあります。

クラウドの出現と一般化

クラウドには定義がありません。例えばスケジュール共有、WEB会議の外部委託もクラウドです。ここでは、(1)社内に設置していた、情報処理機器の外部委託。(2)OS、DBなどの基盤ソフトウエアの外部委託を範囲として、利用量に応じて課金される仕組みと定義します。

クラウドの出現は、弊社経営に大きな変化をもたらしました。弊社の様な小さな会社が大手と同じような情報処理設備を有することが出来る様になったのです。
その結果「オンネット統合業務」をクラウド運用にすることで、純粋に弊社の付加価値(即ち、プログラム、データ構造)で競争出来るようになったのです。

もうひとつ重要なことも見えてきました。サーバ・PCの手配と基盤ソフトウエアのインストール作業知識が必要でした。この作業はその供給先の製品知識習得であり、技術の様に見えて技術ではありませんでした。クラウドの出現によりこれらの知識習得をかなりの部分抑制することが可能となりました。弊社の利益に貢献しない部分を外部委託により省くことが出来たのです。

2015年頃からクラウド+「オンネット統合業務」は大きな事業推進力になっています。毎年その実感は大きくなっています。「小さい会社だから不安だよね」が、起業当時(2000年)に比べて無くなってきました。

「いつでも、どこでも、安全に」のニーズ

オンネット統合業務」は、WindowsPC、タブレットがあれば、全国どこからでも利用できます。このことは会社の基幹業務(販売、購買、在庫、工数管理)が、どこでも分担遂行できることを意味します。
弊社も当然ながら自社で利用していますが、秋葉原、柏、出張先と位置を意識していません。

(1)異常気象など災害対応、感染症による出社困難への対応、(2)「働き方改革」による自由な勤務地対応、(3)「オンネット工数」による、事務所外労働の工数把握などに「オンネット統合業務」が大きく寄与することが分かって(実感して)きました。

オンネット統合業務」により、これらの社会の課題解決に貢献できることをより営業訴求したいと考えているところです。
これまで業務機能の充実に優先努力していましたが、「いつでも、どこでも、安全に」にも経営資源を割きたいと考えています。

普遍的知識の蓄積と相違工夫の継続

弊社の経営は、(1)「自らの付加価値であるか、否か」への自問、(2)定義なき期待用語(Ai、IoTなど)に捉われない、業務知識、ソフトウエア製造の効率化知識獲得の継続、(3)創意工夫の継続に着目し、それを毎日繰り返す経営をこれからも実践していきます。事業効果のあることに注力するという事です。

雑感

起業して20年が経ちました。計画通りに事が運んだことは非常に少なかった実感があります。「こっちが大事かな」という方向性を決めて、日々実践してきた事に尽きます。無駄なことも沢山してきました。

情報処理の世界は、MIS、CIM、C&C、マルチメディア(ここまで、20年以上前)、WEB2.0、IT、ICT、オンプレミス、グループウエア、ビッグデータ、3Dプリンタ、Ai、IoT、エッジコンピュータ、デジタルフォーメーションなどなど言葉に踊らされてきました。

それぞれ意味はあるんでしょうが定義がされていないので、素人、プロ、経験者、未経験者間でグチャグチャ議論(例えばAiは機械学習のこと画像認識のこと、勝手に機械が考えるということ?)となっています。30年超情報処理に携わってきていますが会話に入れません。先日ある展示会で新語「オーケストレーション」と出ていたので、「何か」と説明者に聞いたら「統合」と言われました。「インテグレーションとどう違うの?」と聞いたら「・・・・」でした。

弊社はそんな事に惑わされずに、(1)自身の理解(能力)を超えたコンピュータ活用はない(知的鏡ということ)、(2)技術動向談義は一般商品の評論している様なもの、(3)重要なのはコンピュータとネットワークが劇的安価になったこと ←これらが弊社の見ている大事な方向です。


※写真についての注釈

2019年11月に開催された産業交流展に出展した際撮影したものです。

2020年4月4日
代表取締役 重永 裕祥


自己紹介

昭和30年山口県生まれ。昭和49年現東ソーに入社しました。平成12年8月退社後、弊社を創立。東ソーでは、10年間程度化学プラントの運転を行っておりましたが、28歳から45歳まで情報処理部門に配属され、主に事務システムの開発に携わっていました。中でも日立製作所と行ったTIMESと呼ばれる全社基幹システムの再構築(プログラム25000本規模)は大きな経験となりました。40歳からは通信のIP化が急速に進み、ホストコンピュータ通信とIP通信網などのネットワーク構築業務を行っていました。

東ソー時代に経験したビジネス管理手法(組織、手続きなど)は、私に大きな影響を与えてくれました。会社設立の動機は「やってきた事を社外で試してみたい!」という事でした。