生産管理システム
オンネット生産

概要

「オンネット生産」は正直申し上げてパッケージ化が販売、購買などの他機能に比べ「未熟」な状況です(2023年2月時点)。

「未熟」の意味は「生産する製品、設備(工程)、生産手順、管理方法が各社個別的で標準機能としてまとめる点でまだ試行錯誤を必要としている」点を指しています。
その点、販売管理も各社の個別性が強いのですが、生産管理はその度合いが更に強いと認識しています。
ただ上場化学会社(スタンダード市場、売り上げ規模:数百億円)への個別適用経験(配合による化学品製造)はあります。

一方「オンネット統合業務」は、「オンネット販売」「オンネット購買」「オンネット在庫」が十分に整備されており、PC100台規模で利用されています。「オンネット生産」から「オンネット販売」の生産引き当て連動、「オンネット購買」の原材料購買との発注、受領・検収連動も意識して構築されています。加えて製品在庫、仕掛在庫、原材料在庫は、「オンネット在庫」で管理可能です。

この機能は一般の生産管理パッケージに含まれている機能よりも機能範囲が広いと考えています。例えば購買だと契約購買、原材料購買の他に、購入転売品購入、分割検収などが出来る点などからです。「オンネット生産」については、工程、品目別工程順序、生産指図、作業区などのデータテーブルは整備されています。データテーブルを元に、所要計算、生産指示、実績登録などの機能を整備することになります。周りの機能、データ類は整備されていますから生産管理機能を段階的に、確実に、経済的に構築することが可能と考えています。

機能範囲

受注接続
「オンネット販売」による生産引当てが起点
・まとめて生産確定する
所要量展開
・品目展開による所要量計算
「オンネット購買」への発注指示
購買管理
「オンネット購買」による発注、受領・検収
生産指示
・生産指示書の作成
工程管理(予定・実績)
・生産指示書に基づく生産
・実績収集
出荷管理
「オンネット販売」の出荷・売上機能への接続
在庫管理
「オンネット在庫」による在庫管理
・製品在庫/仕掛在庫/原材料在庫
生産状況把握
・生産状況の収集

補足説明

生産品目は会社ごとに違う
当社は化学メーカ(売上規模200億円)の配合表に基づく生産管理システムの構築経験があります。ただ、世の中には機械組み立てや加工など多くの生産形態があります。当社は「オンネット統合業(販売・購買・在庫など)」を既にクラウド上で運用しています。
また、生産管理関連マスタも整備しています(工程、品目別工程順序など)。各種固有の生産形態であっても「オンネット統合業務」機能、生産管理関連マスタと組み合わせれば、柔軟に適用できると考えています。
意外な適用先
生産管理は、化学品製造、機器製造、部品加工などの分野だけではありません。当社では「省エネ電化機器の設置工事」に適用しました。現地調査、工事見積、施工図作成、工事などは、工程として扱えることが分かりました。「オンネット統合業務」はマスタや機能が疎結合されていますので、この様な作業に対しても適用できます。
生産品と購入転売品
「生産をするから生産管理」という事ですが、実は多くの会社は"生産する品目"と"購入品の転売商品"の両方を持っています。前者には生産管理が必要ですが、後者は通常の販売管理として扱えます。「オンネット統合業務」は販売、購買、在庫、生産機能が疎結合されているので柔軟な機能フローで対応可能です。
「オンネット工数」も役立つ
「オンネット工数」は"勤怠管理"、"プロジェクト工数管理"として機能しています。後者のプロジェクト工数は、開始/終了時刻で管理します。このデータに工程・製番を紐付ければ、工程管理機能を補完できます。この開始/終了時刻取得は、人でなく機器の計測データも記録できます。また経費も管理していますので、原価把握の範囲が広がります。
 

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