ごあいさつ (2012年2月17日)--バックナンバー

こんにちは重永です!
[ 行動指針 ]
 一、創意工夫を継続すること
 一、知識を固定化(見える形)すること
 一、自分自身の正義感に基づく行動をすること

昨年、新年の被災(地震、津波、豪雨、豪雪など)地域の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を祈念しています。当社といたしましても出来る事がございましたら積極的に関与したく思っています(当社開発ソフトウエアの提供など)。

さて、当社は起業以来12年目を向かえております。そんな中、昨今の経済状況はまさに「資本主義の転換期(無限の成長はない)」である予感をさせられる状況です。経済のグローバル化は、「互いの国が公正なルールで取引すること」ですので、新興国の出現により圧倒的な技術力(日本にはあると信じていますが)でもない限り、当面の経済収縮は覚悟しなければなりません。そんな中で当社は、自社技術による技術蓄積をブレることなく継続しています。

当社の技術蓄積とは、毎年申し上げていますが、

  1. 業務システムの効率的開発(標準化・自動生成など)
  2. 安価なシステム運用技術(安価なったコンピュータ、ネットワーク利用)
  3. 業務アプリケーションの開発・販売

です。

最近よく知人から言われるのです、「変化の激しいIT業界での生き残りは出来ますか?」と。当社は、いつもこう答えています。
「当社の基盤事業は、主に社会及び組織にある業務手続きを情報処理化(データ構造と機能に抽象化(以下「モデル化」)することです。このことは、微々たる変化はあるにせよ、大きな変化は起きていません。例えば、経理業務の項目は変化しましたか?原価計算手法は変化しましたか?」と。ただ、「値段(ハードとネットワーク)が予想を超えて安くなった」のです。

ここを見失わず以下の作業を地道に繰り返しているのです。12年間繰り返していますので、少しずつ整備されてきました(業務知識の蓄積が一番大きかったと感じています)。

  1. 処理対象の理解努力(業務知識の蓄積)
  2. プログラミングの工業化努力(手工業ではだめ)

これらはまだ幼稚なレベルですが、混迷な時代にあって当社の存立基盤です。このことを忘れIT新製品、ITサービスの感覚的評論に左右されていたら、会社はすぐに無くなってしまうと考えています。

これまで汎用機やオフコンでなければ構築不可能に思えたシステムが、数万円のPCでも出来る場合もあります。ここが当社のビジネスチャンス、活動領域と捉えています。

2年前に開発しました、販売管理一体型POSシステム Onnet POSは、当社が行ってきた汎用機レベルの業務機能(販売、購買、在庫など)をPCでも動作出来るようにしています。本製品は、業務知識の蓄積と標準化したソフトウエア製造技術の上に成り立っています。また、低価格化したPCからサーバまでで動作します。インターネットを使ってどこでも利用できます。大変期待感を持っています。是非お問い合わせください。

起業以来、12年間の事業は、決して思い通りには運びませんでした。しかし、思い返せば、それなりのソフトウエア資産が残りました。今後は、この資産の有効性を更に向上させ活躍の場を拡げたいと考えています。昨年くらいから実感しています。

2012年、当社の護り神「神田大明神」のおみくじは、2年ぶりの大吉。昨年は末吉でしたので、大いなる期待感を持っています。
破魔矢は昨年、1ランク上げましたが、今年は、達磨を一回り大きくしまして、願い事を多くしました。きっと叶うでしょう。

雑感

最近の情報処理用語の意味不明外来語化は何とかならないかと思います。最近では「クラウド」ちょっと前には「SaaS、ASP、WEB2.0」などです。クラウドも増殖していますね。「パブリッククラウド、プライベートクラウド(今までの社内ネットワークとの違いは?)」などです。日本語でチャンと定義することが重要です。「クラウド」→「情報処理業務の外部委託」「電気代、水道代の様にコンピュータを利用する方式」とか。定義のしっかりした外来語はOKですよ、念のため。ITより「情報処理技術」と言った方が余程カッコ良いですよ。


※写真についての注釈

写真は、2011年11月の展示会での講演中(単なる宣伝ですが)のものです。チョット照明が暗いので、肌のツヤが無く若さを失っているかの様に見えますが、実物はもう少し若いです。ただ社員からも、身なりや品格などを指摘されていますので、最近注意を払っています。過去の記事と比べて頂ければ、容姿の経年変化も確認できます。

2012年2月17日
代表取締役 重永 裕祥