ごあいさつ

こんにちは重永です!
[ 行動指針 ]
 一、創意工夫を継続すること
 一、知識を固定化(見える形)すること
 一、自分自身の正義感に基づく行動をすること

コロナ禍の混乱はかなり落ち着き、「マスク外し」の社会的合意形成のみが残された課題の様に感じています。

さて、当社は起業後23年目となっています。お陰様で「オンネット統合業務(販売・購買・在庫など)」(以下「統合業務」)をクラウド提供する事業は拡大しています。

本年度は統合業務のクラウド事業展開に新たな取り組みをしています。少し、技術的側面の話をします。

これまで統合業務は①PC側画面プログラム(Windows画面)、②クラウド側ビジネスロジック、③クラウド側DBの運用形態で利用してきました。

①はサーバ側から自動配布されます。この形態の中で、業務ロジックの整備、DBの整備を進めてきました。新たな機能追加(インボイス制度、電子帳簿保存など)はあるものの、ある程度の水準に達した感を持っています。
そんな中、2,3年前から「統合業務のデータを社外(得意先、発注先)の人に開放したい」という要請をチラホラ耳にし始めました。本年度はその対応を進めました。

まず社外利用者の認証・認可基盤とメニュー基盤を整備しました。次に前述の③DB(コード、マスタ、データなど)は共通利用し、②ビジネスロジックの再利用を進めつつ、①の画面をWEB画面化(Blazorの利用)することが可能になってきました。

具体的には「オンネット購買」からの「発注書を発注先が電子的に受け取り、かつ、請け情報をWEB画面で登録する」「オンネット販売」の「受注登録を得意先側がWEB画面で登録する」などへ展開中です。

この取り組みは「統合業務の利用が得意先、発注先とシステム連携される」という点において大きな変化と捉えています。
①オンネット統合業務の機能整備が進んできた事、②オンネット統合業務をクラウド適用してきた事、に続く大きな変化です。③統合業務の利用が社内利用だけでなく得意先、発注先と連携されることになりました。今後の事業展開に大いに寄与するものと期待しています。

雑感

最近「レガシーシステムは個別システム作成により、保守が困難になる状況」として報道されています。それに対し「オープンなシステムは個別システムが不要なので、保守作業も容易」という事の対比でしょう。

私なりに2000年頃からのオープンシステムと言われる、業務システム構築環境を振り返ると次の点に疑問があります。
各種の開発フレームワーク(JAVA,PHPなどを利用)が出てきました。今も安定的に継続していますか?
継続しているのは、Java,PHP、C、C#など、SQLなどの言語仕様では無いでしょうか?
標準パッケージに個別対応は不要でしたか?
とすると、COBOL時代の問題と同じ問題が常にあるのではありませんか?と考えています。

また、「新しい開発手法で遅れているDXを推進しよう」ということになります(「遅れている」?ホント?)。

私が申し上げたいのは、こんな事を追うのは止めて「会社業務を遂行するための情報項目を定義する事」に着目しては如何でしょうか、「受注、発注、入出庫データなどの項目に着目しよう」という事です。

きっとアナタの会社特有の項目もあるハズです。幸いにここ30年以上、DBの利用(SQL)に大きな変化は無いのです。私の経験では、このDBの定義とデータそのものを管理していれば、利用技術が変化しても何とか対応できると思っています。そして継続的な情報処理資産の蓄積になります。

流行り言葉を追うより、まず自社の業務手順と情報項目を整理することの方がより重要と考えています。ファイル転送、言語フォーマット、通信仕様などは、オープン仕様を利用すれば良いと思っています。

※写真についての注釈

テレワーク中!自宅で撮ったものです!

2023年 5月2日
代表取締役
システム監査技術者
情報処理安全確保支援士
重永 裕祥


自己紹介

昭和30年山口県生まれ。昭和49年現東ソーに入社しました。平成12年8月退社後、当社を創立。東ソーでは、10年間程度化学プラントの運転を行っておりましたが、28歳から45歳まで情報処理部門に配属され、主に事務システムの開発に携わっていました。中でも日立製作所と行ったTIMESと呼ばれる全社基幹システムの再構築(プログラム25000本規模)は大きな経験となりました。40歳からは通信のIP化が急速に進み、ホストコンピュータ通信とIP通信網などのネットワーク構築業務を行っていました。

東ソー時代に経験したビジネス管理手法(組織、手続きなど)は、私に大きな影響を与えてくれました。会社設立の動機は「やってきた事を社外で試してみたい!」という事でした。