ごあいさつ

こんにちは重永です!
[ 行動指針 ]
 一、創意工夫を継続すること
 一、知識を固定化(見える形)すること
 一、自分自身の正義感に基づく行動をすること

起業後24年が経ちました。事業の柱は「オンネット統合業務の商品開発」と「システムのクラウド提供とその運用サービス」です。

当社の経営資産は「業務を定義するDB」と「機能をつかさどる業務機能モジュール」となりました。この経営資産を各社毎に「業務機能モジュールを組み合わせて」クラウド提供しているわけです。

この「組み合わせる」ということに創意工夫点があります。各モジュールは、画面単位(オンライン)、バッチ単位でプログラム分割しています。このモジュールをメニュー(画面の場合)とジョブ管理(バッチ処理の場合)で結合する仕組みとしています。モジュールの差し替えで、各社の業務要件(事情)に対応することができました。このモジュールは統合DBによっても結合されています。統合DBには、これまで経験してきた各社の業務を熟すための項目が表現されています。詳細はコチラ

この取り組みの中で、当社にとって大きな技術変化がありました。

  1. クラウドサービスの出現(2012年頃)
  2. スマホ、タブレットの利用拡大(2018年頃)
1については、自社設置サーバのクラウド置換(IaaS)を経て、DB、コンテナのサービス(PaaS)利用に、比較的順調に対応できました。

課題は2でした。2020年頃から認識し始めました。まず「オンネット統合業務画面」のWEB化(有効と思われる機能のみ)スマホアプリ化の対応です。まずプログラミングの標準化でした。その中で浮上してきたのが、認証(ログイン)、認可(利用権限)の整備で、これには少し時間を要しました。

この整備を2020年頃から進め、本年2023年末に一応の整備を完了しました。その基盤を利用して「オンネットデータ配布」「購買WEB-EDI」の提供を開始しました。本年は整備された認証・認可基盤を使い、ブラウザ、スマホアプリ利用による「オンネット統合業務」の「位置に拘束されない安全な業務利用」が注力点、と捉えています。

オンネット統合業務」の業務機能とDBは24年間整備してきました。今後も適用先が増える毎に整備されます。本年からは「オンネット統合業務」の機能とデータがモバイル環境での利用促進を行うという立場です。スマホで基幹業務のデータが見えるので、非常にワクワクしています。

2000年に「業務システムを安価なネットワーク上に」という意味を込めて「オンネットな世界」として、オンネット・システムズを起業しました。しかし、今の様な世界を予見した訳ではありません。が、結果として「業務システムを安価なネットワーク上に」の世の中になっています。

結果として、大手メインフレームメーカ主導による業務システム構築は縮小し、サーバなどのハード市場も仮想化技術により大部分はクラウド化されました。デジタル化により、ハードロジックはソフトウエアロジックに変化し、ネットワークの公共化により利用コストが劇的に下がっているのが今の技術革新と捉えています。

その中で「大資本が不要になった」「創意工夫を継続すれば当社の活躍領域は広がる!」で、本年度も頑張ります。

雑感

昨今は「生成AI」の話題で一杯です。私も時々使っています。①検索する際、②弊社商品に組み込むための画像生成です。

①については、例えば「PDFの仕様を知りたい」とすれば、信じられない様な日本語でその説明が返ってきます。でも回答は表面的なので、やっぱり個別キーワードで検索を繰り替えし、キーワード検索する必要がありました。文章を変えて問い合わせても同じ回答が返ってきます。

印象としては、最初の「とっかかり」情報を見つける時間節約で5-10分くらいは節約できたかなぁ、という感じです。②についてはA社のサービスで実施しました。10回以上やり取りを繰り返し、ようやく「使えるかなぁ」という画像が入手できました。画像作成には数時間かかりますから、それに比べれば効率的かも知れません。「手作業として道具を使う」という感覚です。

先般、(確か?)国立情報学研究所の先生が今の状況をTVで話しておられました。「これから雇用が無くなる!」や「人間の知性を超える!」ではなく、私が業務で体感しているのと同内容。誠に僭越で恐縮ですが「さすが専門家」と思いました。でも、当社と接触する人の中には「これからプログラムは自動生成できる」などの類の話しがやはり多いです。

※写真についての注釈

故郷山口で開催された同窓会で撮ったものです!

2024年 5月15日
代表取締役
システム監査技術者
情報処理安全確保支援士
重永 裕祥


自己紹介

昭和30年山口県生まれ。昭和49年現東ソーに入社しました。平成12年8月退社後、当社を創立。東ソーでは、10年間程度化学プラントの運転を行っておりましたが、28歳から45歳まで情報処理部門に配属され、主に事務システムの開発に携わっていました。中でも日立製作所と行ったTIMESと呼ばれる全社基幹システムの再構築(プログラム25000本規模)は大きな経験となりました。40歳からは通信のIP化が急速に進み、ホストコンピュータ通信とIP通信網などのネットワーク構築業務を行っていました。

東ソー時代に経験したビジネス管理手法(組織、手続きなど)は、私に大きな影響を与えてくれました。会社設立の動機は「やってきた事を社外で試してみたい!」という事でした。