導入組織の概要とオンネット購買の関係
地方都市の総合病院(関西地区、300床規模、以下病院という)が導入先となっている。導入にあたっては情報システム部が全体調整を行い、購買管理部門が利用者の要件を採り入れた。
病院では既に病院向けに作られた購買システム(以下前購買システムという)が導入されていたが、更新時期を向かえることになった。更新は病院設置のサーバ機とOS更新のためであった。ただこの更新時に、10年程度前に開発した機能を0から再構築する提案だったため、業務資産が「新システムに継承できない点」に違和感があった様である。
開発環境はクラウド内に構築。開発は東京(当社)で行い、その内容を病院側から検証する方法で行った(リモート開発で実施)。
導入後6年(2024年現在)が経過している。その間、サーババージョンの更新、インボイス、電子帳簿への対応を行い、現在に至っている。
(当社の所感)
昨今の業務システム(販売、購買など)は、導入時点で「独自業務の適用」を行っても「OSとその上で動作するソフトウエア」が変更になった場合「独自機能の適用」が継承されない矛盾がある(継承されないので再開発となり、利用者負担になる。汎用機時代は継承された(但し、インストール作業費は必要))。
ただ「OSとその上で動作するソフトウエア」の変更もソフト提供側だけの責任とも言い切れず、悩ましいところである。当社はこの矛盾を最小化するために、インフラ部分をクラウド化している。また、プログラム環境は流行り技術(オープン技術の組み合わせ)については継続性を注視している。プログラムも機能別に分解して、技術の変遷が業務全体に影響しない様にしている。SQL文による業務ロジック作成は、時代変化が少ない点にも着目している。