ごあいさつ(2016年3月22日)

こんにちは重永です!
[ 行動指針 ]
一、創意工夫を継続すること
一、知識を固定化(見える形)すること
一、自分自身の正義感に基づく行動をすること

本年で、当社は16年目を迎えていますが、当社事業内容に大きな変化が起きています。

当初10年間ほど受託開発(直接受注)を行いながら、徐々に商品開発に軸足を移してきました。商品とは、販売、購買、在庫から成る「オンネット統合業務」というものです。生産管理は現在開発中となっています。

この商品が、ようやく2014年から徐々に販売に勢いが出てきた感があります。「ビックリ・ポン」です。上場企業や航空機内販売にも採用されました。

現在、事業のほとんどは商品開発(課題解決と機能追加)と販売、運用保守となりました。受託開発も商品のカスタマイズです。その結果、経営資源を一点に集中することができる様になりました。社員が自社商品の開発、保守に専念でき、継続的知識蓄積(業務知識の習得)が日常化されました。

これまで販売や購買、在庫管理の領域は既に多くの競合商品が存在しており、コンサルタント諸氏からは「市場に受け入れられないのでは」と言われてきました。彼らがよく「業種を絞れ」「特色は何か」「まずは簡単に利用できるものを用意すべき」というコメントを私たちにくれますが、これは実際の商品を見ないで使う単なる決まり文句に思えます。

経営の立場から申し上げると、「そんなことは百も承知」。こちらは数多の競合商品を分析しているのです。私たちは敢えて彼らの逆方向を見ています。

①「業種を絞れ」の逆で

受注、出荷、売上などの業務においてその骨格はどの多くの業種(アパレル、飲食など異なる業種もありますが)もほぼ同じです。ただ、付帯情報が業種によって異なります。であれば、経験した業種の項目は、経験の度にすべてデータベースに反映しておけば良いと思います。そうすると画面項目が多くなります。ですので、当社の画面は、「項目が多く、複雑、嫌になる」です。でも不要な項目は消せば良いと考えています。追加カスタマイズより、減らすカスタマイズの方が簡単です。

②「特色は何か」について

特に「販売業務に特色は?」と問われても答えられますか?私はSEを30年やっていますが、答えられません。「安価である」ことと、「使い込まれていて安定性がある」ということくらいでしょう。「君の商品は価格しか言えないのか?マーケティングがなってないねェ。技術屋の発想だよ」と言われてもです。また、よく「使いやすい」などの広告文句が目につきますが、どこがを示さない限り「エエ加減」な文言です。「なんとか業向け」も1回経験した業種で述べている場合が多いと思います。多くの場合、「なんとか業向け」も企業規模、事業方針によって各社違うことをすべての会社で経験しています。

私たちの商品は、経験したことについて、具体的に示すことができます。例えば販売であれば「受注単位と出荷、売上単位が異なることに対応できる」「請求締めを全体と個人担当者ごとにできる」など。 「この特色を、潜在顧客にどう訴求するか」が私にはまだ分かっていません。もしかしたら「当社の販売、購買、在庫システムは全て自社開発していますので、あなたの業務要件との差異をカスタマイズ、不要項目の削除などで吸収できる」ということかもしれません。

③「簡単な画面にすべき」の逆で

前項①で当社の画面は、「項目が多く、複雑」と述べました。更には「使いにくさが一目で分かる!」と言われたこともあります。当初は「ムゥゥ!」と感じましたが、加齢の影響なのか、もしかして人間性が高まったのか、最近は平常心で受け留められる様になりました。

でも、当社が経験した、化学製造、機械商社、商品販売、電気、ネットワーク工事などの業務には、これらの項目が必要でした。「簡単にする」前に業務遂行が重要ではないですか?
「簡単画面、こぼれた業務はエクセルで」(川柳にしてみました!)は、コンピュータ化手作業です。

商品販売を確固たる事業の柱にするために、「課題の抽出と解決(社員の仕事)」「売り方の工夫(社長兼営業の仕事)」を愚直に繰り返しています。社員には「先は明るいぞ!」と啓発本と同様なことを言っていますが、私の言葉は実感からの本心です。
でも社員からは「いつ?」と問われていますので、サッカー選手などがよく言う「結果にこだわります」で、本年も頑張ります。

もし、ご興味がありましたらご連絡ください。

雑感

当社の事業活動において、16年目にして重要なことが分かってきました。それは商品に対して、1.課題抽出(管理番号を付ける)、2.解決する、3.前出1と2をグルグル回す、ということです。

商品の課題(バグ、機能改善)は2年間で700件を超えました。現在、残り80件です。その結果、商品がみるみる良くなって商品に対して自信が持てるようになりました。

「どうだ!!!」と思っていましたら、上には上(かなり上)がいるもので、掃除機で有名なダイソン(英国)は商品化までに「5,000回作り変えた。20年掛かった。」とTVで言っていました。この改善活動の取り組みが商品開発なのでしょう。当社の商品開発は6年を超えていますが、まだまだです。


※写真についての注釈

昨年東京ビッグサイトで行われた「新価値創造展」でHondaのUNI-CUBを試乗した時の写真です。
また少し太りました。

2016年3月22日
代表取締役 重永 裕祥