ごあいさつ (2019年3月15日現在)

こんにちは重永です!
[ 行動指針 ]
一、創意工夫を継続すること
一、知識を固定化(見える形)すること
一、自分自身の正義感に基づく行動をすること

現在起業後、19年目を迎えています。その間一貫して販売、購買、在庫システム(以下、基幹業務)の商品化「オンネット統合業務」の機能強化を実施してきました。おかげさまで上場企業数社含むお客様にご利用いただいています。

本年は、①電話・FAX受注処理システム、②WEB受注システムの開発、を実施しました。「オンネット統合業務」の一部機能として稼働しています。日々の課題を繰り返し改善する活動も継続しています。「経験」が、常に「オンネット統合業務」商品の機能向上につながる様に心がけています。

引き続き実際の開発経験を通じて、商品力整備を実施して参ります。事業の方向性に変化はありません。
19年間の取り組みや環境を概観すると以下の通りです。

基幹業務は、標準化できるか否かの葛藤

過去にお会いした経営コンサルタント・同業他社の助言の多くは「基幹業務はどこの会社も同じで、すでに他社が商品として開発済み」でした。

しかし結果は違いました。
20社前後の会社に「オンネット統合業務」を導入してきましたが、一社たりとも同じものはありませんでした。カスタマイズ作業が必要だったからです。基本的に利用者は、これまで実施してきた業務手順や出力様式を変えられないのです(変えられるのは部分的)。
分かりやすく言えば「今の業務通りに作ってね」ということです。

ただ、導入実績を重ねるごとに細かい機能を実装させてきましたので、カスタマイズ工数は徐々に減ってきています。
経験を通じ、これだけは言えます、「基幹業務は、各社、要件が異なります」と。

弊社への問い合せの多くは、「自社業務にマッチするシステムが見つからない!」というものです。今後も「カスタマイズは必要」を前提に、弊社は「どう効率的(安価)に行うか」について焦点を当て参ります。

クラウドの出現は経営を大きく変えた

2012年頃からクラウドに着目してきました。「オンネット統合業務」はクラウド側サーバ(VM)+DBで効率的に稼働できる構造だったからです。クラウド利用を積極的に実施した結果、


  • Microsoft Azureを利用することで、基幹業務運用の信頼性を訴求できる様になった
  • ネット通信があればどこからでも利用できるので、支社がが多い企業でもネットワーク設備が不要になった
  • 客先環境でなくクラウドに対して保守を行うので、維持保守作業の効率が格段に向上、さらにサーバ・ネットワークのメンテから解放され、商品である「オンネット統合業務」の開発・運用に専念出来るようになった

運用環境のクラウド化は、弊社にとって、「オンネット統合業務」のみが付加価値の源泉であることを示しています。弊社にとってハードやネットワーク設備等、利用技術は弊社の付加価値では無い、という事です。

システム開発会社から業務サービス提供会社への移行

これまでの19年間事業を通じ、システム開発から業務システム運用へと、事業がシフトしていることを実感しています。
開発した商品はクラウドを通じ、多くの人に使ってもらえる様になりました。1社あたり平均30台前後のPCが接続され日々稼働しています。多いところでは100台超の企業もあります。

その結果、①導入企業の日常業務運用サポート、②システム改善作業、が業務の主になってきました。まさに相手先企業の情報システム部員になっているのです。

顧客企業とコミュニケーションを行い、運用を熟すことで社員も自信を付けて参りました。各企業の日々の課題、問題点を弊社の商品開発に生かすことで、商品開発・改善の日常化につながり、商品力の向上も実感できています。弊社は「オンネット統合業務」を基盤に、顧客企業の個別業務にまで関与することが存在意義になると信じています。

システム高速開発の勘所

汎用機の時代から私は、基幹業務処理は「DB構造が決まれば、画面プログラムの構造は決定する」と考えています。
その考え方は弊社のシステム開発の標準化を進め、弊社の商品開発に大きく寄与しました。

ただ最近は、作った画面(例えば、受注、入庫など)をコピーして、新たな画面(導入企業用にカスタマイズ)を作成することで、より効率よく業務機能を作成できている実感があります。その場合、DB構造は同じであることが求められます。各企業の項目が順次追加されるので、DB項目数が増え、「分かり辛さ」はあります。

それでもDB項目は、画面より各社の違いが少なく、業務ノウハウを着実に蓄積できます。業務システム機能を全機能単位でなく、画面単位・バッチ単位で分割管理すれば、メニューシステム・JOB管理と連動して、各社個別対応したシステムが高速に構築できます。画面単位、バッチ単位が業務単位となっているのです。

弊社日常の取り組みは、決して高度な内容ではありません。しかし、単純なことでも「創意工夫を継続する」ということ、積み重ねていくということです。

南極観測隊長であり登山家の西堀栄三郎氏の著書には「創意工夫の大切さ」が述べられていました。
また、イトカワに到達した「はやぶさ」の開発記(NHK番組)では、壁にぶつかり解決ヒントを探ろうとリーダが恩師を訪ねた際、「歩みを止めさえしなければ結構進む」と助言を得た場面がありました。弊社はこの辺りが重要だと考えています。

この業界にありがちな「流行言葉」に振りまわされない事も重要です。

私たちが扱っている電子計算機を中心とする周辺技術は、①「予め定められた手順を高速に計算する」、②「計算機とネットワークが劇的に安価になった」ということです。特に経営上①が重要です。②は結果として享受できます。AIが、今そこにあって勝手に振る舞いを考えることはありません(画像認識などの手法として有効とは感じていますが)。
弊社は、①、②について着目し創意工夫を重ねているのです。

雑感

最近、社内の運用技術(サーバ、ネットワーク、DBなど)は、ほぼクラウド側になりました。VPN+PCがあれば、どこでも「オンネット統合業務」が使えるのです。複雑なネットワーク構築は不要になりました。私自身も「オンネット統合業務」を用いて社内業務運用をしていますが、もう事務所で作業する必要はなくなりました。

このことは働く場所の位置概念を小さくします(セキュリティ対策は必要ですので、固定事務所は必要ですが)。今後、移動通信が更に充実すればその傾向はより強くなるでしょう。

サーバ、ネットワーク、DB、事務所などが安価になり、今後必要な資本、固定費は小さくなっていくはずです。この流れの中で、企業経営における「無形の知識」がより一層、重要になるでしょう。
「そんなことは、既に分かっている!」と言われそうですが、私は今、その現実を実感しているところです。これは情報処理開発会社だけなく、全作業で進行中の事象であると考えています。


※写真についての注釈

お気に入りのボールペン(3,000円)と一緒に撮ってみました。

2019年3月15日
代表取締役 重永 裕祥


自己紹介

昭和30年山口県生まれ。昭和49年現東ソーに入社しました。平成12年8月退社後、弊社を創立。東ソーでは、10年間程度化学プラントの運転を行っておりましたが、28歳から45歳まで情報処理部門に配属され、主に事務システムの開発に携わっていました。中でも日立製作所と行ったTIMESと呼ばれる全社基幹システムの再構築(プログラム25000本規模)は大きな経験となりました。40歳からは通信のIP化が急速に進み、ホストコンピュータ通信とIP通信網などのネットワーク構築業務を行っていました。

東ソー時代に経験したビジネス管理手法(組織、手続きなど)は、私に大きな影響を与えてくれました。会社設立の動機は「やってきた事を社外で試してみたい!」という事でした。